ピザトーストが食べたくなる本「路上と喫茶—僕が日本を歩いて旅する理由」

エンジニアの宮川達彦さんのポッドキャスト「Rebuild.fm」

そのゲストだった作家のクレイグ・モドさんの話が面白かったので、
彼が出した「路上と喫茶—僕が日本を歩いて旅する理由」を購入して読んでみました。

クレイグさんはWIREDとか、NYタイムズにも記事を書く人。
NYタイムズの「2023年に行くべき52カ所」で盛岡を2番目にしたのも彼だそうです。
そして、世界有数の「歩く人」でもあります。

クレイグ・モドとは?
https://window.goldwin.co.jp/tnf/special/window/letter/craig-mod/

「路上と喫茶—僕が日本を歩いて旅する理由」

この本はクレイグさんが東京から京都まで全て徒歩で歩き、そこで出会った日本の風景を写真と文で綴ったもの。
東京から京都まで徒歩って信じられないですよね。
車でも電車でもなく、歩き。
それでしか見えない世界も多数あると思います。

クレイグさんが感じた日本の田舎は、どこにでも床屋と喫茶店がある。
「昔はサラリーマンをしたくなかったら、床屋か喫茶店をやるしかなかった」そうです。

しかし、話を聞くと後継者問題から明日でにも閉店してしまう店も多い現実もある。

そういえば、どこに行っても古くてやっているのかやっていないのか分からないような床屋か喫茶店は結構見かけます。

この本の主題である喫茶店。
歩けば当然腹が減るので、喫茶店で食事をする。
そこでピザトースト(ないお店もあるが)とコーヒーを飲むのが日課となったそうです。

クレイグさんは小説を書くようにこの本を書いたそうです。
なので、日本人が書く普通のエッセイとは違う面白さや風情があります。

ポッドキャストでクレイグさんが「古い喫茶店に感じことは、アメリカのダイナーに似ている。でも、ピザトーストをお店で食べる風習はない。新しいカフェはオンライン会議をしていたり、うるさくて集中できないけど、古い喫茶店は静かで仕事しやすいし、部材の違いからか居心地が良い。音の響きが良いのかな。あと、人との関係性が違う。カフェはその場限りだけど、古い喫茶店はずっとそこにあることを想定しているから、人間関係がある。自分のような得体の知れない外国人が古い喫茶店に入ると警戒される。でも、大声で挨拶したり、喫煙可能なお店なら、まずタバコを吸うと警戒心がなくなる」

そんなことを話していました。

 

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この本は最初にアメリカで発売され、100ドルの本があっと言う間に何千冊も売れたとか。
日本では一部の本屋とオンラインのみで購入できます。

なんか、最近本って買わなくなったけど、
逆にこういう本の付加価値は上がったというか、
貴重というか、作り込まれた本は高くても欲しくなります。

その内、紙自体が貴重になる時代もくるでしょうね。

KISSA BY KISSA 路上と喫茶ー僕が日本を歩いて旅する理由 / クレイグ・モド
https://artlabo.ocnk.net/product/10185

クレイグさんを有名にしたデジカメの記事

「Rebuild.fm」で宮川達彦さんも言っていましたが、クレイグさんはパナソニックのデジカメ、GF1の記事がバズって有名になったそうです。

ただのカメラレビューではなく、実際にヒマラヤの旅で使って素晴らしい写真も含めた詳細な記事で、amazonのアフィリエイトリンクを貼ったら何百万も入ったとか…。
昔はアフィリエイトって稼げたんですよね。
自分も少し稼いだ時期がありました。

GF1フィールド・テスト:ヒマラヤで過ごした16日間

2025年1月27日

GF1フィールド・テスト:ヒマラヤで過ごした16日間

https://craigmod.com/journal/gf1-fieldtest/ja/

ちなみにこの「路上と喫茶—僕が日本を歩いて旅する理由」を読むとピザトーストが無性に食べたくなります。
というか、「Rebuild.fm」を聞いている時点で食べたくなったので、早速家で作ってみましたが、想像とは違う味に…。

ピザトースト、意外に奥が深いと思います。


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